1.持ち物の準備と管理

持ち物の準備と管理は、生徒自身でできるようにご指導をお願いします。
家で(自分で)鉛筆を削ってくるなど、基本的な準備ができていない生徒が増えています。
家で持ち物を出した場合は、必ずバッグに戻し、忘れ物をしないように気をつけてください。
学習用具の準備は、学習態度、能力の向上につながります。
本人が自分で毎回きちんと準備できるように、ご家庭でのご指導をお願いいたします。

2.家を出る前にトイレを済ませてくること

わずか50分の指導中に、トイレに立つ子が非常に増えています。
本人および周囲の生徒の集中力が途切れますし、時間が無駄になります。
指導にも支障が出ますので、どうしてもトイレの近い子は、指導前に行くようにご指導ください。

3.そろばんの練習

そろばんは、間違った指使いを覚えると直すのが大変ですので、初歩の間はご家庭でそろばんの練習はやらないでください
7級の基本練習が終わったら、家で問題集の練習ができるようになります。

答え合わせも自分でしてください。数字を読み取る力がつき、間違いやすい癖などが自覚できます。
ただし、テストの結果や進度について、ご家族があまり干渉したり、怒ったりしないようにお願いします。
合格したり、たくさん進んでいたら、ほめてあげてください。

4.鉛筆の持ち方

最近、鉛筆を正しく持てる子どもが大変少なくなっています。
成長するほど、正しい持ち方に矯正するのは難しくなります。
できれば、最初に文字を書く時にきちんと教えてあげてください。
自己流の癖がついてしまったら、できるだけ小さいうちに直してあげてください。
教室でも以前は注意していましたが、週に1~2度では矯正は無理だと気付きました。
お箸をきちんと持てると、鉛筆も正しく持てるはずです。
毎日の生活の中で、お箸の持ち方や鉛筆の持ち方をご指導ください。

5.両手を使う習慣

そろばんは、左手でそろばんを持ち、右手で鉛筆を持って珠を動かします。
(通常左利きの場合も、字を書くときは左手でも、そろばんを左手で持って右手で珠を動かします。)
生徒の中には、すぐに左手を下に下ろし右手だけを使って姿勢を崩す子がいます。
右利きの人の場合、食事の時は、左手にお茶碗を持ち右手でお箸を使って食べます。
物を書く時は、左手で紙を押さえ右手でペンを持って書きます。
普段の生活の中で、きちんと両手を使う習慣をつけると、姿勢も正しくなります。

両手を使う習慣がなく体が傾く姿勢になっている場合、注意してあげてください。

6.左利きの場合


今までに何人も左利きの生徒さんを教えてきましたが、そろばんは右手を使ってできました。
そろばんの構造上、左手では繰り上がりが大変やりにくいからです。

左手でしか字が書けない場合は、答えを書くのは左手ですが、右手で珠を動かします。
もしどうしても右手を使えない場合は考慮しますので、ご連絡ください。

7.3年以上続ける覚悟で

週に1~2回の教室だけで、短期間に珠算の能力が飛躍的に伸びることは非常に稀です。
昔は、毎日のように教室に通って、珠算だけを練習していました。
それで、3年以上かかって検定試験3級に合格すれば優秀でした。
当教室では、算数計算の練習も取り入れていますので、算数が苦手な子でも、学校の授業に追いつき、さらに進んだ計算に進むことは可能です。
けれど、3年以内に珠算検定3級に挑戦できる生徒は少なく、検定試験3級以上に合格する生徒の多くは、スランプにも負けずに5年以上継続しています。
そんな中、検定1級合格後も、段位検定に挑戦する生徒も増えてきました。
その多くの場合、保護者が寛大で、子どもをあせらせることなく、保護者自身があせることなく、本人がスランプでやめたくなった時には継続を促して見守り続け、本人がやる気を取り戻し、目標達成を目指すまで待つことができるようです。
8級でも6級でも4級でも、可能な期間で設定できる目標を達成できるまで、あたたかく見守ってください。
本人が3級以上を目指したいと思ったら、途中でくじけないように励ましてあげてください。
当教室では、どんなに伸び悩んでも、決してあきらめずに指導を続けます。